中小企業診断士一次からまた 勉強中

中小企業診断士試験の勉強過程をつづります

平成27年度 事例4 第2問 設問3

普通の一次方程式っすよね……と思って計算したら分数がハンパ過ぎてドはまりしたので、やり直し。

まずCVP分析ってなんだっけ、というところからキチンと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/CVP%E5%88%86%E6%9E%90ja.wikipedia.org

pboki.com

CVP分析という手法がそもそも変動費と固定費を区分するところから発想することになっているので、一次方程式っぽい思想で頭から突っ込むと死亡する模様。たしかにTACの回答も変動費と固定費分けてるね……。

死亡した原因の一つがちゃんと表にまとめなかったからなのでいったんノートに表を引き直した。

固定費と変動費の区別が重要なこともわかったので、売上原価と販管費の横に固定費と変動費の内訳を書く。

(1)

で、経常利益100にしろと。

f:id:mogami74:20170926002101j:plain

TACの回答では「経常利益は固定費の修正として扱う」ということで、1020+120+24-13=1151という数式を出してくる。固定費1151の場合の損益分岐点を出しましょう、という問題にすり替えるわけだ。でも私はそのやり方だと頭に入ってこない。

個人的には、表を見れば営業損益111になるのは明らかなので、そこから売上高と変動費を満足させる変数を導きたい。

さっきは売上高をaとして計算したせいで、割り算が複雑になって面倒だったんだよね。855/1935とかしたくないんだよ。電卓があるにせよ。

第X3期の売上を1935aとしてみたらどうだろうか。「第X2期の売上をa倍すると第X3期の売上になる」とみなす。

すると計算はラクになった。売上高がa倍なら、変動費もa倍になると決まっているからだ。

売上高1935a - 売上原価675 a -販管費180a = 1020 + 120 + 111
1080a = 1251
a=1.158

第X3期の売上は1935aだから

1935 × 1.158 = 2241.375

おっ。合ってるじゃん。こっちの計算の方がラクだなー。CVP分析の手法に合ってるかどうか知らんけど……。

ちなみにTACの模範解答に誤植あるね。この表記だと括弧ないとダメだな。手書きだと括弧なしでもベースラインで表現できるけど。解説本文の式はちゃんと括弧入ってる。 f:id:mogami74:20170926002542j:plain

(2)

こちらも表に書き起こす。やっぱりきちんとまとめるとラクだなー。本番もこのくらい気持ちに余裕があったらいいだろうけど……

f:id:mogami74:20170926094340j:plain

売上は1,935のまま、経常損益は100にしたい。(1)では固定費がわかってたけど今度は変動費がわかってる表で、固定費を出したいわけね。

ここは普通の足し算引き算だから。

1935 -1020 - 675 - 120 - 180 - x =111 x = - 171

さっきと同じ数式にぶっこむ。

売上高1935a - 売上原価675 a -販管費180a = 1020 + 120 + 11 - 171
1080a = 980
a = 0.907…

損益分岐点売上高は

1935 * 0.907 = 1755.8

というわけで1756が正解。

まとめ

  • 時間さえ許すなら表はきれいに、きちんと。
  • CVP分析は、固定費と変動費を分けて計算すること。
  • 変動費の問題は 「売上×係数」として計数を求めるようにすると割り算が少なくてラクかも? 変動費の式は「変動費×係数」で。

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中小企業診断士 第2次試験過去問題集 2017年度

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